導入事例目次
事例1 受注No別原価管理 A社
事例2 生産入力 B社
事例1 受注No別原価管理 A社
導入背景・課題
印刷業の会社で、受注の内容によって、印刷の工程が「企画版下」、「製版」、「刷版」、「加工・外注」などに分かれている。
(1)受注Noごとの原価集計
各工程より発生した費用をまとめて受注Noごとの原価管理をしたい。
(2)同一受注Noの仕入先ごとの原価集計
同じ受注Noに対して、1つ仕入先に複数の工程を依頼したり、あるいは1つの工程に複数の仕入先に依頼したり作業することが
あり、その作業にかけた費用を仕入先ごとにまとめて集計したい。
導入ポイント
①受注入力で工程別の作業入力
・ふくろうの標準機能では、工程別の原価入力機能がなかった為、カスタマイズで受注入力画面に各工程をタブで切り替えるようにし、
同一工程に複数の仕入先に依頼の内容(作業)も入力できるように実現した。
・受注入力の明細に入力された予定原価を集計して、ヘッダに合計の予定原価を表示されるようにした。
②仕入入力で原価の入力
・仕入入力画面より、仕入先を指定して受注Noを指定すると、その仕入先に対しての受注内容(複数工程にまたがる作業も)が
1つの仕入入力画面に自動的に入力されるようにした。
・仕入原価(実際原価)と受注時の原価(予定単価)が異なる場合は、仕入画面にて手入力で修正できる。
◆仕入入力
③売上入力で売上伝票の作成
売上伝票の作成は、受注Noを指定してカスタマイズで受注伝票のヘッダに載っている品名、規格、受注数量、受注単価、
受注金額などの内容を自動的に売上の明細項目として入力され、更新ボタンを押すだけで簡単にできるようにした。
④受注No別原価表で確認
同じ受注Noに対して、仕入先別の作業内容ごとに各作業にかかった費用(原価)、売上金額、粗利などを一覧で表示するようにした。
導入効果
・同一の受注Noに各工程をタブで切り替えて、工程別に複数の仕入先の作業内容が入力でき、画面構成が分かりやすい。
・仕入入力画面より受注NOをリレーして原価の確認・修正が容易になり、集計作業の手間が省けた。
・受注Noからリレーして売上伝票の作成が簡単にできて、受注No別原価表より各作業内容の原価を明細までチェック
しやすくなった。
事例2 生産入力 B社
導入背景
完成品の生産費用の集計
お客様から注文を受けてから、材料を注文して切断や加工などの作業をかけ、完成した商品(以下完成品と略する)を販売している会社で、
完成品に使用する材料・素材などを発注して、切断や加工などの作業を他社に依頼したり、自社・協力工場で作業したりして、発生した
費用を同一受注Noに売上原価として集計して把握したい。
導入ポイント
①生産入力画面の追加
・カスタマイズで生産入力画面を追加して、画面より受注Noを指定して完成品に生産するための材料・素材など、あるいは作業内容を
指定できるようにした。
・完成品の生産に使う材料・素材、あるいは必要な作業(切断、加工など)の払出単価(売上原価)と売価単価を入力して、リアルタイムで
ヘッダに集計できるようにした。
・各生産入力の明細に対して、発注先・仕入先、あるいは加工先(自社・協力工場)を指定できるようにした。
②生産入力画面より仕入先、加工先を指定した場合は、生産伝票の更新後に同時発注入力画面が起動され、発注入力できるようにした。
③生産入力画面に入力された仕入原価や加工原価を同じ受注Noの受注の原価にセットさせ、売上入力画面にも売上原価として自動的に
セットするようにカスタマイズで実現した。
導入効果
・完成品の生産に関わる費用を生産管理画面の各明細の入力することによって、生産入力画面のヘッダに設けた「受入単価」、「受注金額」、
「売価単価」、「売価金額」にリアルタイムで簡単に集計できるようになった。(生産入力より)
・同一受注Noに対しての原価も反映され、売上入力画面より自動的に計算されるようになった。(売上入力より)